永代供養を依頼するときのマナー
永代供養を依頼する時にはマナーがあります。永代供養の場合きちんとしたお墓はないですが、それでも読経唱題はきちんと行われます。そのため通常のお葬式と同じようにお念珠を持参するのが最低限のマナーと言えます。次に服装ですが、こちらも通常の告別式に沿った服装がマナーと言えます。ただし急に出席しなければいけなくなった場合などで、喪服を準備する時間がない時もあるので、その時には黒色の喪章を付けていたら大丈夫です。仮に喪章がどうしてもない時には黒い服装に着替えるか、普通のスーツに着替えても一応は大丈夫です。
永代供養の場合だと通常の場合供養代金も含まれているので、別に費用を支払う必要はないですな、ごく稀に供養の費用が含まれていない時もあるので、事前に寺院の事務所に電話をして、別に支払いをする必要があるのかどうかを確認する必要があります。以上が神社仏閣に通常の供養ではない永代の供養を依頼する際の常識と言えます。
永代供養の問題点
昭和の始め頃より自分が死んだ後は墓に入り、子孫は代々その墓に眠るのが一般的でしたが死生観やお墓のあり方、将来への残し方について考え方が多様化してきた事により、管理の手間や墓の後継者不在など様々な問題点が出てきました。そんな時に一見良さそうに見えるのが永代供養ですが、お墓はそこに眠る人の子孫全員に関する問題であって合意形成が容易ではありません。一定期間経過すると合祀されますので亡くなられた方が偉大であればあるほど合祀ではなくてお墓を残したいと思っている人が多いのが実情です。
また永代供養へ移動するにあたりお墓を離れる訳ですが、そのお寺から高額の離檀料がかかるのも痛い問題です。お寺側としても経営という要素もあり、収入源がなくなってしまう事は何とか避けたいと思っていますので由々しき問題です。しかし今でもお墓は新しく開発されるなど将来の日本にとって果たして有益なのかどうかという問題にも絡んでくる問題で永代供養の合祀という有り方が注目され、今後は一般的になっていくかもしれません。